おやすみなさい

旧nikki desu

ねむたさと赤の爪

なぜこんなにもねむいのか、や、眠り続けることができるのか

 
そういうタイプのひといるんだよね
 
 
主治医がそういう
それにしても寝すぎじゃあないか
24時間のうち3時間ほどしか目覚めていない
それをまいにち
よくもまあねむれるもんで
 
 
布を纏うのがあまりすきじゃないわたしは、いまは、下着だけつけて眠る
かわいい下着、年齢にそぐわないパステルカラーの下着、あるいは年齢相応の、いやしかしわたしには大人びて思える、淑女のようなしとやかなレースのみの下着、
 
はだざわりのよい抱き枕を抱いてねむる
はだざわりのよいものが好きだ、ちがう、はだざわりのよいものしか好きじゃない
 
 
もう30時間ほどまえから風呂場からぴと、ぴと、と水滴の落ちる音がしている
でもすぐにわすれてしまう、ねむってしまう
 
1日のほとんどを寝て居る
もうこのへやには時間もないし曜日もない、昨日も明日もない
このここちよさ
ひとりきりで死んでいるようだ、ありがたい
こういうふうにひとりでいられるのは
男の子の誘いも女の子の誘いもぜんぶ蹴っ飛ばして眠り飛ばしてしまう
妹のLINEだけりちぎにかえす、不必要なまでに
 
 
わたしの夢に父はほとんど出てこない
わたしの作品にも父はほとんど出てこない
ふしぎだな
 
 
だれに見せるでもないけれど紅く塗られた足の爪がわたしと社会をかろうじて繋いでいるように思える
 
 
 
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ある

踵なき世界と憎しみのゆめをみていた


憎しみの夢を見た





公園のような、だだぴろい広場、なにもない、雨が降ったのか所々に水たまりができている
不穏な機械、なんだろうこれは? ああ、いやになるなげんじつって
広場のはしにコンビニがある、コンビニに入る、ビーチサンダルやクロックスがたくさん売っている、なぜ、海なのかな
コンビニの事務所に電話、ホテルのブッフェレストランに爆弾がしかけられたんだって、ああそのホテル、わたしと妹と母と泊まっているホテル、
逃げればよいのにホテルに帰る、いつのまに、母と妹、部屋に帰ればだいじょうぶだよ、なんでだよ、でもいっしょうけんめい部屋に帰る、このことをしっているひとはだれもいない、わたしも誰にも言わない、自分たちだけ助かろうとしてひっしっで部屋をめざす、部屋は四階
妹と母、階段であがるの、なんでやねん、エレベーターでしょ!! でもはぐれるのがこわいわたしはいっしょに階段であがる
「ホテルに原爆がおとされるらしい」、情報が流れる、場、にわかにざわつく、でももう遅いの、大混雑大混乱のなか、3、2、1、すんでのところで部屋ににげこむ、ばたむとドアを閉じる、圧、圧に負けぬようひっしでドアを押さえる、あーあたまが痛い
一瞬圧に負けたドアのすきまからまっくろに焼けた人が入ってこようとする、わたしはひっしでドアをとじる、お願いだからくんな、と
逃げる、母、妹、わたし
ロビーは大惨事だよ、授業でみたことがあるような、あーあー、
出るころにはホテルは旅館になっていた

旅館を出ると、原爆でやけたひとたちの列、列、みな包帯ぐるぐる、これはなんの列?? 儀式だよ、儀式だよ、このひとたちはこうやって生きてくんだって、どうしてだろう、儀式、でもそれはよくわかった、こうやって生きてくしかないんだね
大名行列みたいだな
シャンシャン音がなっている
手を合わせるか迷うわたし、でもまだ生きているのだから手を合わせてはいけない、とすんでのところできづく

建物の壁に沿って歩く、きづくとわたしはひとりになっていた
歩く理由が、変わっていることにわたしはきづいていない、だってこれは夢だから
場面は、学校からの帰り道になっていた

まだ暗い暗いあけがた、街灯もない道、でも車はたくさんとおっている、学校からの帰り道でパナウェーブ的な白装束に身を包んだ不審者にダッシュで追いかけられ、すんでのところでコンビニに逃げこむ、店員はおばちゃんひとり、しかし朝練前? の学生たちがたくさんいる、わいわいがやがやにぎやか、わたしはもう助けは求めない、パナウェーブはもう追ってこない、学生たちは各々おべんとうやパンを買って店を出る、店にはおばちゃんとわたしだけ、コンビニなのに、なぜかテレビがある、テレビには誰かが録画した番組がたくさん残っている、外国人の男がたくさんでてくる、夜中にみるMTV感、わたしはモー娘。を流す、一瞬だけたのしかったな
おばちゃんのコンビニで菓子パンをしこたま買う、砂糖がどっさりついた甘い甘いパンばかり、袋ぱんぱんに、ああそうだわたしっていつもパンを買いすぎる、

パンを持って学校に帰る、帰ると、殺人鬼がいる、おっかねえ、なんか猟銃で撃ってくる、女子がきゃあきゃあ逃げる、皆、わたしも、紺色のセーラー服をきている、殺人鬼をばかにしていた先輩が二人死んだ
わたしはひっしで逃げる、逃げて逃げて、墓地まで逃げる、そっちは行ってはいけないって分かっているからだれもいかない、でもわたしは殺人鬼から逃げるのにひっしだから、墓地のほうまで、逃げる、なんてことない、墓は墓、目の前の殺人鬼のほうがこわい
遠くから情報、殺人鬼はけいさつにころされました
みんな一気に気が抜ける、でもわたしはなんかきもちがざわざわしてて安心できない、たしはわかる、憎しみ、憎しみかあ
きゃあきゃあ逃げる女学生、逃げまどってすごいガケのほうに女子たちがあつまる、なんていうのかなこれ、断崖絶壁のかべ、足がぎりぎり乗せられるくらいのところにみな立っている
もう一度殺人鬼がころされる、埋められる、でもほらみて、埋められたところ、なんかうごうごしてない?
波紋のようにうごうごが広がる、うわああいつぜったい生きてるよ、どれだけ時間がたっただろう、地面がぼわぼわ揺れて、地面のでこぼこが波紋のように広がって、恐怖ばかりが場を支配する、殺人鬼の憎しみが伝わってくる
そのうちすっと地面のゆらぎが止まって、あれ、殺人鬼、死んだかな、こんどこそしんだかな
ふっと緊張の糸が切れる、気づくとわたしたちはすごいところに立っているよね、両隣には小学校時代の同級生、そういえば死んだのも小学校の先輩
左となりの女子、はなちゃん、私の頭をちょんと押す
はあ、あぶないでしょなにすんの、と思うわたし、「頭よごれるよ」、はあ??? 汚れるくらいどうでもいいわこの状況で、といらいらするわたし、すんってしたその顔めっちゃむかつくわ
右となりの女子、ゆうこちゃん、なんかにやにやしてる、ああこいつやばいやつやったな〜〜、ゆうこちゃん、わたしの背中をどんと押す、あっ殺された、わたしは思った、落ちてゆくあいだ、スピードがとてもゆっくり、高いところから落ちるときの夢、あのかんじ
落ちた、死、ななかった、わたし生きてる、
キンコンカンコンとチャイム鳴る、「お昼はやく注文しないと時間切れになっちゃうよ〜」とわたしを急かす女子、いらいらする、歩けるかな、と思いながら立ち上がる、たてた、あるけた、よかった、と同時に憎しみがこみ上げる、どんどんどんどん、ああ分かるなあ
「お昼はやく」「ちゅうもん」うるさい女子、こいつだれだよ
「菓子パン持ってるから大丈夫」とわたしが言うと、「あっそ」と女子、ぷちんときた、女子は先生に媚びにゆく、センセ〜あのさあ〜
ころしてやる、と思うわたし、別にだれがとかなにがとかじゃなくて、憎い、ただ憎い、すべてが
ころしてやる、と大声で叫びながら小学校の玄関ガラスをぶちやぶる、靴箱のところには女子がいっぱい、はなちゃんあっこちゃん、あとだれだろ
わかんないけどころす
三人ころした
バスケみたいにそいつらの頭で地面にどむどむした

おわり、ちゃんちゃん


とちゅう、古風なラウンジでカウンターに入るゆめもみた、気の抜けたジントニック、誰も持って行ってくれない、









かかとがない世界、憎しみの、憎しみに満ちた夢、朝5時に帰宅し、眠るのをやめたのは午前1時半だった、20時間ねむった、そのあいだ、ずっと憎しみのゆめをみていた
なんなのかなこの憎しみは、わたしはずっとすべてが憎くて、じぶんがいつも犯人にならないように、犯人にならないように、犯人にならないように、そればかりかんがえている
わたしはいつも犯人に共感する、どんなときどんなニュースどんなばめん
なぜこうなってしまったのか
ふしぎだ
わたしはわたしがいつか犯人になってしまうという恐れと、そうなってすべてを破壊してやりたい欲望と、ほんとうに、そうなってしまう恐れとのあいだで引き裂かれ、ズタズタになっている、ばかみたいだ、いやばかだ、
12歳のころにはもうこうだった、人生の半分以上を半ば犯人のわたしとして生きてきて、ああどうでもよくなってきた、寝よかな、おやすみばかな世界ちゃん



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さくらんぼチェリーさん

きのうは同期の子と3人でお昼たべて、たらたらしゃべっていたら夜になっていて、そこから知り合いと知り合いの部下のかたと知り合いのお得意さんと馬肉のコースを食べにゆき、しこたま飲み、しこたま飲み、2軒目にゆき、しこたま飲み、記憶がない。

きおくがない!

どうやらタクシーで帰ったようだけど。
きったねーへやだな。
こんなきたない状態のへやに人を入れたのはじめてすぎて起きてから戸惑ったわ。
ていうかなんでいる???  とおもったね、はやく帰ってほしいなあ〜〜〜と思いながらしゃべりかけてくるのをフル無視してねていた、ふつかよいだった。
いつも、人を家に招くと、だいたい翌朝はやくかえってほしくてしかたがなくなる。
はやくひとりで死なせて……ってきぶんになる、きぶんだけだが、
ゆいいつそう思わなかったひとは、むしろ、さっさと帰りたがった、さっさとというか、夜の7時であったので、いま思うと当然ちゃ当然なのだが。
寝すぎやろ!  ていうつっこみもなにもおかしくないのだが。
わたしはへいきで20時間寝るからな〜〜〜〜あ〜〜〜〜、


しごと休み始めてからこんなに人と会ったのはじめてだったのでなんかめちゃくちゃつかれたのであった、
というか、たんじゅんに、二日酔いだからこんなにげんきがないのかもしれない。


いまつけっぱなしにしていたテレビからおでんの話がきこえてきて、あーコンビニにおでん買いに行こうかな、とおもった、







ああ同期はいいな、みんなかわいいな。年下のおんなのこ、年下のおんなのこたち、年下のおんなのこ、年下のおんなのこ、たち
とりあえずシャワーあびて実家からもらってきたサクランボとアメリカンチェリーたべた




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スヤスヤ


ゆめゆめ

べつになんでもないのだが、パソコンで記事を書くと、色をつけてしまうというか、調子に乗ってしまうというか、文章、を書きたくなってしまう
どうでもいいのだが
これはアイフォン、で書いている、ぬるぬる
アイフォン、がなぜ変換されないのか
これは、アイフォン、なのに



今日はシーツを替えた
無印の竺ベージュボックスシーツの上に無印の毛布みたいなベッドパッドを敷いていたのだが、なんだか暑いらしく、寝るとものすごく汗をかいている
ふわふわした肌触りがとてもすきで年中毛布ですごしてもいいよって思っていたのだがさすがに暑かったようで
ベッドパッドを外してシーツに寝転んでみたら毛玉が気になった
ので無印で綿の真っ白のボックスシーツを買ってきてそれに替えた
まるで夏みたいな色をしている
白って
掛け布団カバーまで変えたくなっちゃったな
どうしようかな
いつか見た、レモンの柄の布団カバーが、夏らしくて、いいなっておもった
ああ夏
外に出てこれ以上暑くなるとほんとうにやってゆけない、わたしは
そういえば先週から仕事をやすんでいる
休職というやつ
新しい綿はかたくて皮膚がすこしかゆい
タリオンを飲めば蕁麻疹はなおる、としんじている、わたしは



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真夜中のなみちゃんは夢の中にログインしました

 

 

わたしはありとあらゆるものの概念を愛しているに過ぎなく、それそのものは愛しているどころか激しく嫌悪しているのかもしれないと思った。

その代表的なものが人間であって、わたしは人間という概念はひどくいとおしく感じるけれど、人間そのものには、むらがあるし、汚いし、どこかでかならず嫌悪感が沸く。しかし概念はそれ混みでいとおしく、愛らしい。

 

概念とはきっと霞のようなものだろう。

霞を食っては生きていけないと言うが、わたしはきっと霞を食って生きている。

あるいはわたしは生きていたことなどないのかもしれないし、もしかすると、仙人なのかもしれない。

 

また概念的な話になった。

わたしが人とほんとうに交わることができないのはこういうことが原因なのかもしれない。

それとも、人というものは皆こういうものなのだろうか。

そうだとすれば、人間という概念そのものが崩れることとなるし、人と人との交わりとは、いったい????

 

人間が、精神的な存在でなくてよかった、とよく思う。

人間は物質であり、薬が効くのは、食べ物が必要なのは人間が物質的な存在だからである。心理的な存在でなく、科学的な存在である、とも言えるのかもしれない。

もしくは、概念的な存在でなく、実際的な存在である、とも。

いや、しかしここで観念という言葉を持ち出してしまうとこの話自体の意味がさらにややこしくなってしまう。しかし実際のところはそうなのかもしれない。実際という言葉を今用いたことで自体はさらに深刻になってしまった。

人間は、触れればたしかにそこに肌触りや体温がある。

しかし、肌触りや体温すら、脳の信号でしかなく?????

 

わたしはほんとうのことが知りたい、真実が知りたいといつも考えているけれど、となると、わたしは本当という、真実という概念が知りたいだけで真実などちっとも知りたくないのではないかとも思える。

きっと真実の真実はけっこうくだらなく、たいしたこともないものなのだと思う。というこれこそが概念で、では、真実の真実の真実とは????

 

もう、なにがなんだか分からない???

 

わたしはいつも、あなた自体ではなくあなたという概念を愛している。

しかしそれは誉められたことではないだろう。

わたしはあなた自体を通してあなたの向こう側を見ていて、わたしはあなた自体に触れながら概念にこそ触れている。

しかしその概念そのものが実体であるのだとすれば?????

それなのに、わたしはあなたがそこに存在しているように思える。

実在とは、いったい何なのか。

 

わたしには分からないことが多すぎる。分からないことばかり。なにかを分かったことなど、理解したことなど、手のひらに収めたことなど、これまでたった一度だってなかった。

 

わたしがキャラクターが好きなのは、それそのものが概念だからである。概念こそがキャラクターであると言えるかもしれない。

これは、きっと、事実だ。

わたしはキャラクターを愛でることで、思い切り、思いのままに、おもんぱかることなく、概念そのものを愛でることができる。

 

言葉は、概念だろうか。

言葉は、実在するのだろうか。

あるいは、概念とは実在するのだろうか。それとも、実在するということすら概念なのか???????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????

 

 

 

 

 

 

 

 

ラスト・ステージ



これがさいごの一曲、という夢を見た

ひさしぶりにステージに上がった 学校の体育館のような場所だった

いくつかのバンドが一曲ずつ演奏してはステージを下りていった 皆これがさいごの一曲だった

ギターを弾くのは ステージに上がるのは これが最後なのだとなぜだかしみじみと分かった

 

やはりわたしのギターの音はちいさい あーあ 今ならうまく弾けると思ったのだけれど

曲はシロップのSonic Disoderだった

イントロのあの音が耳に染みる 

 

実際のところ、ギターは高校を卒業してからは一度もまともに触れていない

ステージに上がったのは、四年前の演劇の公演が最後だった

もう舞台にはあがりたくない あがらなくていい 似合わないから

 

 

 

もうすぐ母の誕生日だなあと思い出して、何を送ろうか考える

なにかものと手紙 いや手紙は誕生日より母の日なのかなあ

わたしはわたしなりの人生をしっかり歩んでいます、だから心配しないで、と思った
母にも言えないことはアホほどあるけれど、それでもわたしは後悔はしていないなあと思う

ああなあんか悪くない、と思えるのはきっとさっき薬飲んだからだ

ニンゲンってカガクだなあ

でもそうやって操作できるのならもうけもん 人間が精神的な存在じゃなくてよかった

物質的な存在でよかったと このときばかりは思う おもしろい 悪くない 悪くないよね そもそもわたしは人間の物質的なぶぶんにこそ救われてきた人間であるし 残念ながら精神的な部分は一切救われて報われていないけれど そのすべてを肉体で物質でカバーして それでなんとかやってゆけるのならば、まあそれもいいや いいのだ

 

堂々と話せることなんてほとんどないじんせいだ

墓場まで持ってゆくことのほうが多いじんせいかもしれない

でもまあいいや

いろんなひとに少しずつ関わって 少しずつ皆がわたしのだめなところを いけないところを知っているのかもしれない

けれどその人たちが一堂に会してわたしのことを暴露することは未来永劫ないでしょう

もしそんなことがあったとして わたしが人に言うのは 人とするのは 人と共有するのは

ほんとうは誰しもに知れても問題ないと思っていることだけなのだから そのほうがいいのかもしれないともおもったりするけれど

第一回なみちゃん会議

未来永劫行われることのない第一回なみちゃん会議

そのときわたしは少し自由になれるでしょう つまりそんなことは起こり得ない

ありがとうみなさま さようならみなさま

パレードは続きます

通勤電車で 遊んだ帰り道の電車で 不意に自分の飛び込むビジョンを見ながら勝手に体が動かないことを祈るだけの滑稽なパレード

愛しているこの人生を いやそれは嘘

川がかれるまで

 

ああ洗濯しよ けれど外は雨上がりの曇り空

 

 

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dilemmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmma

 

はりねずみを飼う夢をみました。


昨年末ごろから今年初めまで、しばらくちっとも夢を見ない期間がつづき、アアもうほんとなんなの、夢みれないとかほんと生きてる意味ない、と思っていたのですが、ここひと月ほど、また夢を見るようになりました。いろいろな夢をみます。たのしいです。生きている甲斐があるというものです。

 

昨日は一日休みだったのですが、一昨日仕事が遅くなり終電を逃し、タクシーで一時ごろ帰宅し、そのままベッドに入って眠ってしまいました。化粧も落とさず、着替えもせず。ストッキングとブラジャーだけ脱ぎ捨ててそのままふかふかの布団に潜り込みました。無印の毛布にくるまれている時間は至福。一生まっぱだかで毛布にくるまれていたい。

 

人と会う用事があったので昼前に起きて化粧を落としてシャワーを浴びまた化粧をして出かけました。

数時間で帰宅して、そのままタイツとブラジャーを脱ぎ捨てて布団に潜り込みました。いつの間にか眠っていました。十二時間が経っていました。

 

 

夢を見ました。

ハリネズミを飼う夢でした。

 

小学生のころ、わたしはハリネズミを一匹飼っていました。まりもという名前でした。彼女はとても美形のハリネズミでした。

動物好きの父が、ハリネズミが飼いたいと言ったのがきっかけでした。動物が苦手な母は反対でした。金魚しか飼ったことのなかったわたしは喜びました。温かい生き物が、わたしは大好きでした。

五センチほどの大きさの赤ちゃんをペットショップからいただいて、ダンボールの箱に入れて持って帰ってきました。とってもとってもかわいかった。がさがさいっている箱の中の小さな存在感がわたしにはとても大きなものに感じられました。

結論、それからわたしはろくにハリネズミに興味を持ちませんでした。否、動物と接したことがほとんどなかったので、どうすればよいのかわからなかったのです。

まりもとの思い出は数えるほどしかありません。

まりもと過ごした時間より、ぬいぐるみのチョコとクリームちゃんと過ごした思い出のほうがたくさん覚えています。

世話はほとんど父がしていました。わたしと妹は、たまに、父の休みの日に父と一緒にまりもと遊びました。革のてぶくろをしてまりもを抱き合げ、ときに素肌でまりもの腹に触れ、その温かさを感じました。ゲージの外から、よく、じっとまりもを眺めていました。丸まって眠っているすがた。泡を針に擦り付けているすがた。ミルワームを噛み千切るすがた。

わたしは昔から動物が好きです。とくに愛玩用の小動物が好きです。なんだかとても愛おしくて哀しくてたまらない。わたしは愛玩用の小動物が好きだ。でも、どうしたらいいのかよくわかりません。接し方が分かりません。

幼稚園児のころ、園に集まってくる野良猫が愛おしくてしかたなく、むりくり撫でまわしていました。結果、わたしは猫アレルギーを発症し、それ以降ほとんど動物には触れていません。今はもう、どうやって触れればいいかもわかりません。代わりにぬいぐるみを撫でます。売れ残っているぬいぐるみ。家に連れて帰ったぬいぐるみ。かわいいね、いいこいいこ。君はよいこ。

 

夢のなかで、わたしは素手でハリネズミを愛でていました。針を立てられても、丸まった身体に指を巻きこまれても、わたしはちっとも怖くありません。痛いけれど、痛いだけ。力を入れなければ、拒絶しなければ大丈夫。わたしはここ十数年でそういうことを学んだのかもしれません。

 

まりもが死んだのを一番初めに発見したのは、ほんとうはわたしでした。

夜中、トイレかなにかで一階のリビングに下りてきてまりものゲージをふと見て、どうしてだか、あ、これはもしかして死んでいる、と気付いたのでした。

けれどわたしは何も言わなかった。誰にもなにも言わなかった。

翌朝起きて、母から、まりもが死んでいたことを聞かされました。わたしはなんといっていいか分からずに、無関心そうに、そう、と言いました。

金魚が死んでいるのを見つけるのも、家にどろぼうが入ったことを見つけるのも、いつもわたしが一番さいしょでした。けれどわたしはいつもそれを誰にも言わなかった。いつもとの違いに怯えて、ひとり身を縮こめていました。

あれは、わたしの罪です。わたしの小さな、けれど重い罪です。

 

まりもはたまにゲージを抜け出して、隣の部屋のぬいぐるみの下に隠れていたなあ。わたしはそれを見つけるたびなんだか泣きそうな気持になっていたのでした。

わたしがハリネズミだったら。わたしがハリネズミだったら。

 

 

 

 

 
 
 
 
 

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