おやすみなさい

旧nikki desu

おいしい生活を追い求める生活こそがおいしい生活

 

昨日寝る前に、明日はちょっとだけ買い物に出よう、と思った。

ちょっとだけ行ってすぐに帰ってこようと思ったので、ほとんど化粧もせずに出掛けた。玄関から出ると庭でサンダルやパンプスが日光浴させられていて、今年一度も履いていなかったパンプスを見つけて今日はこれを履こうと決めた。

去年グアムに旅行したときに買ったものなのだけれど、黒い布地にコルクのようなウェッジソールがついている。その高さが十五センチほどあるので、駅間の乗り換えで毎度毎度超絶ダッシュするわたしにはなかなか履く機会のない一品である。数年前は意地になってピンヒールばかり履いていたけれど、今となっては歩くのが楽、というのが靴選びの大前提になってしまった。

 

あれこれおしゃべりしながら服や雑貨を買って、思いのほか長居してしまった。終盤はもう、靴擦れが痛くて痛くてたいへんだった。靴擦れが痛いから、足が痛いからといってひょこひょこ歩くのは一番みっともない。自分でハイヒールを選んでハイヒールを履いたのだから、最後まで背と脚を伸ばしてしゃんと歩かなければ。きちんと歩くこと、に心を砕かれそれ以外のほとんどすべてがままならなかった。

 

最後にヴィレヴァンに寄ろうと思った。小学生のころからとにかくヴィレヴァンが好きだった。そのころから、ヴィレヴァンが好きだなんてこどもっぽいなあ自分、と思っていて、大人になったらきっと卒業するのだと思っていた。23歳になってもヴィレヴァンに行くと心が躍る。自分が好きなものがたくさんあるからうれしい。ヴィレヴァンが好きな自分をもう認めた。ガキっぽくてもダサくてもいいや。ヴィレヴァンだけじゃなくて、他のサブカルっぽい本屋さんも好き。ガケ書房恵文社も、テイストは違うけれどそれぞれ心躍る。学校の帰りによく寄ったなあ。一回生のころ付き合っていた元カレと、気まずい感じで別れてから恵文社でばったり出会い、ア、ウワ、お久しぶりです、みたいになったことも思い出深い。ちょっと懐かしいかんじすらする。

 

まんがコーナーで気になるまんがを見つけたけれど、届くかびみょうなくらい高い位置にあった。恥ずかしいなあと思ったけれど、台もないし、靴擦れした足でめいっぱい背伸びしてそれを手にした。背伸びができるのだからまだ歩けると思ってげんきになった。

パン屋さんに寄って帰った。パンは温かくてあまくておいしかった。

 

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お母さんの実家から、ダンボール箱五つ分の秋の味覚?  が届いた。栗とかさつまいもとか、秋だわ~という感じのものも多かったけれど、これ秋なのかな? というものもあった。総合的に見ると秋の味覚だった。
ダンボール箱を開封するのが好きだ。誰かが誰かのために詰めた箱って宝箱みたい。
ほとんど開封ずみでがっかりしていると、これ残ってるよーとお母さん。お母さん、中身丸見えだし解体されてるからあんま意味ない、と言おうか迷って、やめた。せっかくだからよろこんでる風に写真までパシャパシャ撮った。