おやすみなさい

旧nikki desu

旅終え

山梨と長野と東京に行ってきた。

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バイト先の研修で行ったのだけれど、全国から30人ほどが集まり、知らない人たちの中に身を置かれると知っている人がとつぜん身近に感じられる現象をしかと味わった。

店長とは三年目の付き合いなのだけれど、一気に、このひととけっこん……できる……というところまで親近感が湧いた。(店長は既婚)

 

朝から飛行機に乗って羽田まで行き、羽田からバスで山梨まで。山梨県に入った途端庭先に柿を植えている率と窓に柿を干している率がぐんと上がって驚いた。あっちを見てもこっちを見ても柿ばかりだった。

 

ふと、子供のころは毎年家族で信州までスキーに行っていたことを思い出した。3歳ごろから14歳まで、年末になると毎年通った。小学1年生まではスキー、小学2年生からはスノボだった。

出発は午前2時。父のプラドで後ろの椅子をぜんぶ倒して眠りながら通った。朝起きると空気が変わっている。吐く息は白く、一面が雪景色。1週間ほどペンションに止まって、毎日スキー場へ通った。正月はいつも旅先で迎えた。

受験をきっかけにして恒例の家族旅行はなくなった。始めのころは、正月を家で過ごすのが新鮮で、なにもせずゆっくり過ごせることが嬉しく、お母さんの作るおせち料理もおいしくて楽しかったけれど、今ではすっかり慣れた。ここ数年は、正月は必ず妹と初売りに出掛ける。

 

山梨では、小雨の降る中まずはハーブ園に。

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このハーブ園は日本一の種類を育てているらしく、ビニールハウスにびっしりハーブが並べられていた。印象的だったのはカレーのにおいのするハーブ(ほんとうにカレー)と、白くて小さい花を噛むと砂糖のように甘い味のするハーブ。

 

続いて白州蒸留所。セミナーと施設見学とセミナー。

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白州蒸留所は森林公園工場というコンセプトで建設されていて、とってもとっても山の中。空気がきっとおいしい。雨だったけど。

山崎の蒸留所の一番のワアってなるポイントは貯蔵庫だと思っているのだけれど、白州はポットスチルが飾ってある道かな、と思った。雰囲気ある~。かっこいい~。

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おみやげに白州蒸留所限定のウイスキーを貰った。開けられないなあと思った。個人的にはローヤルを使ったウイスキーボンボンを3つ購入した。店の子とお客さんにあげる。

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長野のホテルに帰って、夜ご飯。マリアージュディナーとかなんとか、一品に対して一杯、白州のおすすめの飲み方を紹介される。それを食べつつ飲みつつ、ハーブ園で購入したハーブたちを使って試作会。いろいろ試したけど何も入れず水割りで飲むのが一番おいしかったよ。一番の失敗はレモン系の香りのするハーブとオレンジ系の香りのするハーブを叩き入れたトニックウォーター割り。

デザートのプリンと合わせて出されたお湯を入れたグラスの上に18年のストレートを入れたグラスを乗せてスチームで人肌温度まで温める、みたいな飲み方はとてもおいしかった。プリンとも合っていた。

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3次会まで行ったけれど、全面的に白州の研修だったので、もう、白州ばかり飲んで、というかビールと白州しかなく、もういい、白州いい、山崎はないの?! となった。

さんとりさんの研修なのでさんとりさんしかないのは承知だけれど、まさか山崎すらないとは。いつもはどちらかというと、山崎もういい飽きた、ってなっているのだけれど、もともと山崎のほうが好きなのもあって、今、山崎が恋しくてしかたがない。シェリーの風味が恋しく、今日は山崎12年とマッカラン12年を飲もうと心に決めている。

山崎は、10年は結構好きだったのだけれど、ノンエイジはシェリー樽原酒が抜けたのが原因なのか、なんだかしっくりこない。家ではめったに飲まないので、置いてある10年はあとどの程度のこっているのか分からないのだけれど、まだ酒販店で置いてる店はあるんだろうか。

 

帰りに東京に寄った。古いかもしれないけれど、今都市論に興味があり街について、というか街に出る女の子について考えているので、資料として渋谷を歩きまわって写真を撮った。東京の人はカメラ慣れてるのね。カメラ構えばしゃばしゃ撮ってても平気で前通るもんね。

渋谷は2か月くらい前にサディスティックサーカスで来たとき以来だったのだけれど、うるさい街だなあと思った。音がすごいよね。ずっとうるさい。ひっきりなしに通る宣伝車と救急車、待ち合わせの人々、街頭に流れるニュース。

京都にいると、東京が嫌で越してくるという人が結構いる。でもわたしはその超資本主義な感じとか、消費で生きている感じとか、その刹那的な感じがいいなと思って東京を見ている。

それにしても渋谷のヴィレヴァンにはカップルばかりで驚いた。しかも総じてイチャついている。きもいです。そういう場所なの? クソサブカル野郎という言葉が頭を過ぎる。わたしの認識やっぱり間違っているのかもしれない。