おやすみなさい

旧nikki desu

脱線脱輪

寒いね。

寒いと体ががちがちになる。これはきっと体を固くして身を守り寒さを感じないようにしているのだと思うのだけれど、寒さに対する拒絶の意も兼ねている。

発熱するほど体を固く固くするのならまだしも、人間、女、23歳、筋肉なし、が「さむいー!」とか言って体を固くしたところで寒いものは寒いし、別に温かくもなんともない。

というわけで、もう、寒さを拒絶しないことにした。できるだけ体の力を抜いて、りらっくすして、寒さを受け入れる。寒さをただ寒さのまま感知してあーたしかに寒いねって考える。等身大の寒さ。ありのままの寒さ。そうすると、寒さはただ寒さで、寒さ以上でもなく寒さ以下でもないのです! 京都の冬は底冷えするというけれど、この時期、この時間帯の寒さなど命に係わるもんだいではない! ただ寒いだけだ! その寒さを嫌なものと自動変換せずただの寒さとして認識することで、寒さはたいした脅威ではなくなるのである!

ということを考えながら階段を下る。寒い。

 

口内炎ができている。一週間ほど前からずっとある。

下顎の右寄りというか、下歯茎の裏側というか、そのあたりがクレーターのようにぼこっとへこんでいる。とっても痛い。一週間くらい治らない。栄養ドリンク飲んだりハイチオールC飲んだりチョコラBB飲んだりチョコラBBドリンク飲んだりしているけれど治らない。とっても痛い。

加えて歯ブラシでがりっとやってしまって上の歯茎の左側も痛んでいる。口内炎の予感がする。

こんな状態なのに、学食でチキン南蛮を頼むという自殺行為を行ってしまった。学食のからあげは凶器だ。健康なときでも食後はかなりのダメージを負う。口内炎製造機といっても過言ではない。鈍器と勘違いするほど硬く、釘バットと勘違いするほど攻撃的である。それを、既に傷だらけである口内にぶっこんでしまった。衣がごりごりと内壁を削り、そこにたっぷりと掛かった甘酢みたいなタレとタルタルソースが染み入る。おいしい。でも痛い。涙目になりながらいつもの倍以上の時間をかけて間食した。

 

突然寒さについて考えだしたのも、わざわざ学食に食事に行ったのも、無意識のうちに長時間かかるチキン南蛮を注文したのも、その前にコンビニとスーパーを梯子してなぜか水と生ハムと切り落としタンを買ったのも、きっと全部この教室に戻ってレポートに手を付けるのを先延ばしにしたかったからだ。脱芸術のレポートが困難で困難でもう脱現実しそう。

卒業に必要なぶんの単位はとれているのだから本来落してもいいのだけれど、早起きして休まず通ってきたのだし、めんどいから~とかで単位落とすのもしゃくだし、来週にある打ち上げにも行きづらくなるし、書きたい、書きたいのだけれど手が勝手にぜんぜん違うことしている。つらい。寒い。

 

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