おやすみなさい

旧nikki desu

誕生日の日の日記

誕生日の晩、夢を見た。

私は自室のなかで真ッ白い子蛇を追いかけていた。

この白蛇は先輩が縄で縛り捕獲していたものだったが、白蛇は脱皮と共に縄を抜け出したのだった。白蛇はすばしっこく、私は手を焼いた。手でぐっと掴むと噛まれるかもしれないと思ったので、そのへんにあった包丁を使って捕まえようとしていた。背の部分で掬い取るようにして捕まえたかったのだが、白蛇はすばしっこくなかなかつかまらない。次第に動きが雑になる。白蛇を切ってしまわないように気を付けなければ、と思っていたところ、いつの間にか白蛇は虎に変わっていた。手のひらに収まるサイズの子虎だった。頭なんか、ピンポン玉ほどもない。

わたしは子虎を追いかけた。この形なら背から掴んだら噛み付かれないと判断した私は大胆に子虎を背から摘みあげた。けっこうぐっと力を入れた。一瞬、わたし生きものを触るときってものすごくこわごわと触るけれど、動物って案外ぐっと触っても大丈夫なんだよな~と考えた。

子虎ははじめのうち手のひらの中で暴れていたが、額を撫でると落ち着いた。子虎は温かく、湿っていた。かわいかった。この子虎はわたしが飼う、と決めた。

 

目が覚めた。

前日、鉄板焼きを食べ寿司を食べバーに行き居酒屋へ行き鉄板焼きに行った。どこも、しょっちゅう行く店ばかり選んだ。あんしんだった。

少々オーバーしてしまったところもあったが、基本的に一軒で三杯まで、と決めていたので目覚めが最高だった。二日酔いじゃなかった。

実際に二日酔いでなくて思ったのは、二日酔いじゃなくなる努力(前日酔わない)をしてまで二日酔いでなくなる価値はあるのかということだった。そりゃあものすごい二日酔いはつらいけれど、次の日休みなら別に二日酔いになってもいいな、と思った。

 

わたしの誕生日は彼氏の上司の誕生日でもある。たくさんのひとと合流したり別れたりしながら、最終的には今年も彼氏と彼氏の上司とその彼女と四人で過ごした。彼氏の上司の家で宅飲みをして眠った。

彼氏の上司とは、同じ誕生日で、しかもきっちり一回り違い。もう今年も終わるけれど午年。

運命しか感じない、とよく言う。何に対しての運命なのかというと、彼氏の、わたしと上司に対する運命。このひとわたしと別れてもぜったいにわたしのこと忘れられない、と勝ち誇ったように思う。

彼氏は上司のことを恩人だと思っており、今でこそ直属ではないが直属のころは毎日のように飲みに行って、そうでなくとも隙さえあれば飲みに行き、休みの日もなぜか一緒にパチンコとかしている。わたしと別れても上司と別れることはそうそうないだろう。そうなると、上司の誕生日のたびにわたしのことをきっと思い出す。

 

わたしは二十四さいになった。卒業まではあと三ヶ月。


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