おやすみなさい

旧nikki desu

マックはかっこいいよ

 

ちかごろのわたしの話題といえば、専ら家さがしと製本のことで、しかし製本は先週末に半泣きで入稿することができたので一段落と言える。

自慢ではないがわたしはフォトショやイラレを触ったことがない。インデザインすらない。なんならマックすら触ったことがない。芸大にいるとだいたいのひとがマックを使っているが、みんな、あんなヌルヌルしたものを見事に使いこなしていてすごいなと思う。わたしは根っからのウィンドウズ派である。生まれたときからウィンドウズ。ウィンドウズ以外の選択などありえなかった。いや、あった。あったが、わたしがマックを選ぶということはなかった。「マック触ってるワタシカッコイイと思ってると思われたくない、と思ってると思われたくない」という捩れた考えの結果、「もう一生ダサいウィンドウズでいい」というシンプルかつもっともダサい結論に至った。かわいそう。もうみんなかわいそう。わたしも捩れの対象にされたマックもダサいと思われながら酷使されているウィンドウズもかわいそう。結果一番ダサいわたし。かわいそう沼。

ウィンドウズでもフォトショやイラレが使えると知ったのは最近で、原稿にはインデザイン使ったほうがいいよとしきりに言われるが意固地になっているのか楽なのか、向上心もなくWordに留まっている始末である。

それもこれも、それで困ることがさほどなかったからだ。それが、製本作業というおおごとを目の前にして、ついにマックと向き合うときが来たのだった。

わたしは3秒で諦めた。マックの電源がどこにあるか、それすら分からなかった。大学院での数少ない友人にLINEした。幸い彼はデザイン系である。マックなんかお茶の子さいさいだろう。彼はすぐに駆けつけてくれた。やさしい。天使かと思った。

余談だが彼はわたしに誕生日にヴィヴィアン・ウエストウッドの自伝本をプレゼントしてくれて、そのチョイスのすばらしさとやさしさに、そのときもまた、こいつは天使か? とわたしを困惑させた。彼にはわたしにプレゼントをするいわれなどみじんもないのだ。それなのにくれた。なんだか素敵なものを。英語読めないけど。

こう語っていると、なんだか彼がすばらしい人間のように思えてきた。すごい。自己暗示だ。

実際のところ、わたしが言うのもなんだが、彼はそうすばらしい人間ではない。でもそんなところがカワイイ。

また、服装やインテリアなどのセンスが抜群にわたし好みなので、たまに、彼氏がこのセンスを持っていれば、と思う。ちなみに彼氏は抜群にセンスが悪い。なんというかチンピラのような柄シャツが好きなようだ。去年髪を青に染めたときは、マジか、と思った。戸惑いが大きすぎて写真も撮れなかった。色が抜けて白金の髪になると、なんとなく馴染んできたのでよしとした。ちなみに今は安心の黒髪である。よかったよかった。しかしたまに白金の痛んだ髪が懐かしい。

話を戻して、彼はなんと、製本? 自分でやっちゃえば? そのほうがこだわれるよ? とのたまった。私は目が点になった。HA? 自分で? どういう意味?

いろいろと詳しく教えてくれたけれど、手先の動きと自分の丁寧さにまったく自信がないという一言で彼の懇切丁寧な説明すべてを無駄にしてしまった。

結局、印刷会社に製本に出すことにした。WordファイルからPDFに直すことは辛うじて一人でできたが、フォトショで表紙を作ったりする作業は丸投げしてしまった。なんというか、まったくもってできる気がしなかった。そのまま入稿まで手伝ってもらって、感謝と申し訳なさで頭があがらず、お礼にホルモンをごちそうした。別にホルモンが食べたかったわけではなくたまたま店を見つけたからなのだったが、わたしも彼もぐうぜんホルモンが好きだったのでよかった。生とコークハイとコークハイを飲んだらなんだか見事に酔った。三杯しか飲んでいないのになぜか酔った。こわかった。終バスをなくしてタクシーで駅まで急いだ。店に傘を忘れてショックだった。アホな一日だった。

 

入稿が終わって、それに関しての心配事は多々あるが、もはや考えてもしかたがない。考えないことにする。

気がかりだったプレゼンもさきほど終わり、ヘルタースケルターきゃりーぱみゅぱみゅについて書いたレポートも提出した。しなきゃいけない電話もした。

心配ごとがひとつずつ減ってゆくのはうれしい。心が晴れる。

今日は彼氏がきゅうにお休みになったので、ごはんを食べにいくことにする。

 

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特にお伝えしたい写真がなかったのでホルモンの写真でお茶をにごします。

お昼ごはんにワッフル♡  を持ってきたのを忘れて豚骨魚介風味みたいなカップ麺食べてしまって落ち込んでいる。