おやすみなさい

旧nikki desu

ラスト・ステージ



これがさいごの一曲、という夢を見た

ひさしぶりにステージに上がった 学校の体育館のような場所だった

いくつかのバンドが一曲ずつ演奏してはステージを下りていった 皆これがさいごの一曲だった

ギターを弾くのは ステージに上がるのは これが最後なのだとなぜだかしみじみと分かった

 

やはりわたしのギターの音はちいさい あーあ 今ならうまく弾けると思ったのだけれど

曲はシロップのSonic Disoderだった

イントロのあの音が耳に染みる 

 

実際のところ、ギターは高校を卒業してからは一度もまともに触れていない

ステージに上がったのは、四年前の演劇の公演が最後だった

もう舞台にはあがりたくない あがらなくていい 似合わないから

 

 

 

もうすぐ母の誕生日だなあと思い出して、何を送ろうか考える

なにかものと手紙 いや手紙は誕生日より母の日なのかなあ

わたしはわたしなりの人生をしっかり歩んでいます、だから心配しないで、と思った
母にも言えないことはアホほどあるけれど、それでもわたしは後悔はしていないなあと思う

ああなあんか悪くない、と思えるのはきっとさっき薬飲んだからだ

ニンゲンってカガクだなあ

でもそうやって操作できるのならもうけもん 人間が精神的な存在じゃなくてよかった

物質的な存在でよかったと このときばかりは思う おもしろい 悪くない 悪くないよね そもそもわたしは人間の物質的なぶぶんにこそ救われてきた人間であるし 残念ながら精神的な部分は一切救われて報われていないけれど そのすべてを肉体で物質でカバーして それでなんとかやってゆけるのならば、まあそれもいいや いいのだ

 

堂々と話せることなんてほとんどないじんせいだ

墓場まで持ってゆくことのほうが多いじんせいかもしれない

でもまあいいや

いろんなひとに少しずつ関わって 少しずつ皆がわたしのだめなところを いけないところを知っているのかもしれない

けれどその人たちが一堂に会してわたしのことを暴露することは未来永劫ないでしょう

もしそんなことがあったとして わたしが人に言うのは 人とするのは 人と共有するのは

ほんとうは誰しもに知れても問題ないと思っていることだけなのだから そのほうがいいのかもしれないともおもったりするけれど

第一回なみちゃん会議

未来永劫行われることのない第一回なみちゃん会議

そのときわたしは少し自由になれるでしょう つまりそんなことは起こり得ない

ありがとうみなさま さようならみなさま

パレードは続きます

通勤電車で 遊んだ帰り道の電車で 不意に自分の飛び込むビジョンを見ながら勝手に体が動かないことを祈るだけの滑稽なパレード

愛しているこの人生を いやそれは嘘

川がかれるまで

 

ああ洗濯しよ けれど外は雨上がりの曇り空

 

 

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