おやすみなさい

旧nikki desu

てきとうな店でダウンっぽい黒いコートを買ったら暖かすぎて手放せない、でもその直後にヴィヴィアンでカワイイコートを見つけてしまって、でもさっき買ったのと同じ黒だし、なんなら他にも黒いコートは持っているし、なんか買えない、でもカワイイほしい、でも買えない、もう3日悩んでいるが既に売れてなくなっている気がしている、いまはあとパーカーがほしい、本は日輪の翼を読んでいて、バイト中におすすめの映画は? と訊かれてひなぎくと答えた。明日から授業。




夢をみた。

高校のときの友人で、一年で学校をやめてしまって、卒業式にはスーツを着て来てくれたけれどそれ以来会っていなくて、ずっと会いたい会いたいと思っていて、でもちっとも消息のつかめない友人が夢に出てきた。

友人は、すごく身長が伸びていた。再会をよろこんで抱き合って、見上げると、ああ、思っていたよりかわいくなかったな、老けたなこの子も、と思った。友人はたしかずいぶんとかわいかったはずなのだが、今はもうその顔もはっきりと思い出せない。

この一年でも何度もこの友人の夢を見た。何度も夢のなかで再会する。けれど実際にもう一度会える気はちっともしない。

 

また、夢をみた。

髪を染めた。思いがけずピンク色になってしまって、これではバイト先の年下の女の子とかぶってしまう、と慌てた。でもその色味じたいは気に入っていた。髪を触っていると、前頭部がつるっと禿げていることに気がついた。やべえ、わたし禿げた、と思ったけれど、今そうなっていたように毛で隠せばよいのだと分かっていたのであまり動揺はしなかった。ややかさついた頭皮を撫で撫でしていた。

 

もう一度、夢を見た。

京都駅だった。わたしは帰りたかった。帰るためには、27.5番線のホームに来る電車に乗らなければならないようだった。27.5番線、というアナウンスを聞いて、あ、わたしこの27.5番線知ってる、と思った。27.5番ホームに辿り着くには、もんのすごい坂になっている道を通らなければならないのだった。それはそれは、もんのすごい坂なのだ。ホームへ向かうと、やはりもんのすごい坂があった。しかしここを上らなければ帰れない。わたしは必死で坂を上った。巨大な滑り台のようだ。つるつる滑る。手のひらと靴の裏で張り付くようにしてどうにか坂を上ったが、ぎりぎりのところでわたしは滑り落ちてしまった。帰れないのだと実感した。

 


夢の世界に帰りたい、とちかごろよく思う。帰りたいよーたすけてー。


f:id:mayonakanonami:20150106233731j:plain