おやすみなさい

旧nikki desu

もうどこにも行きたいところがない


学生時代はずっと女の子の話を書いていたようにおもう。それだけでなくて、私はずっと女の子たちが好きだった。必死でみじめでかわいそうな女の子たちが大好きだった。そういう女の子たちをずっと見ていたし、そういう女の子たちが一番魅力的だとおもっていたし、たぶん自分もどこかでそうだとおもっていたんだ。

 

でも今はふしぎとそういう気分にならない。いわゆる女の子の話? 書かないな。なんか書きたいなともあんまり思わないかも。もっと疲れた顔が見たい。

 

いつからか、自分はもう女の子じゃないんだなって思ってる。

単純に年齢とかそういうんじゃないよ、バンギャが自分をオバンギャと呼び始める瞬間とか、オタクが現場で自重しはじめる瞬間とか、そういう遊びとしての自虐というか自虐としての遊びでなくて、ただわたしが、もうわたしが女の子じゃないんだなって。事実として。

そもそもそういう女の子の話を好き好んで書いていた時期だって、わたしはもう23とかそんな歳で、大学生になったらもうオバンギャだし二十歳超えたらリボン編み込みのヘアメなんかしないし、それでも気持ちはずっと女の子だった。そういう世界観で、悲観的な意味合いでなく、実感として、すとんと落ちる現実として、ただ「わたしはもう女の子ではない」。

 

世界と馴染んできたというと耳障りはよいけど、たぶんそれはもうどこにも行きたい場所がないってこととも似ている。

 

 

 

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