おやすみなさい

旧nikki desu

二日酔いで死にそうなだけの一日だった(ロングバージョン)

 

惰性の入浴は割とすぐ済むということに気付く。いつもわたしは張り切って洗いすぎていたのかもしれない。洗うよーっていう気持が強すぎ、念入りに洗いすぎ。なんとなーくぬるーっとシャワー浴びてみたら20分くらいで出てこれた。感激。

シャワー浴びるのってものすごく体力も時間も使うし一仕事感のある作業だったのだけど、これなら気軽にできるかもしれない。と思った金曜日のこと。

 


二日酔いで死にそうなだけの一日だった。
ゆうがたから、近ごろ無くしたおしているピアスのキャッチをいくつか買って、HUBで飲んで、ふぐ食べて、焼き肉食べて、スナックで飲んで、寝た。そこまで平和だった。

 

ふぐの解体ショーを見せてもらった。

生簀から網であげられたふぐはちょっと目を離したすきにぱんぱんに膨らんでいて、もうほんと、絵で見るふぐみたいにふくらんでいて、なにこれなんでこうなるの? と聞いたら「水を吸ってこうなるんだよ」と言われた。

包丁をぐっと入れるたびにふぐは水をピューと吐いた。何度も何度もピューピュー吐いてた。そのうちふぐは小さくしぼんだ。

わたしが二日酔いで吐いてるときってこんな感じだろうなと思い、親近感をかんじる。いま考えるとこれって伏線ってやつなのか?

そのあとなぜか焼き肉へ。二食目だけどふつうに食べた。すごい。
ぜいたくしすぎかなって思ったけど次の日の二日酔いでぜんぶちゃらになったからよしとする、むしろマイナスっぽい。

 

その日は髪も乾かさずに寝た。そんなよゆうなどなかった。寝る前に時計を見たら五時前だ。翌日は一限から授業だったので、九時に学校に着こうと思ったら八時にはこの部屋を出なければならない。三時間かあ、授業中寝ちゃわないかなあ、なんて考えながら眠る。学校行く気、まんまんでしたので。

アラームが鳴って目が覚めても化粧をするげんきがない。歯だけ磨いて、八時になったので寝ている二人を余所目に静かに家を出た。歩いた。方向がよく分からないけれど人の多そうな方向に向かって歩いた。なんだかげんきがでない。二日酔いだなー。このときはまだこのくらいよゆうがあった。

へろへろ歩きながら四条河原町からバスに乗った。なんでバス乗れると思ったんだろうか。心底不思議なんだけど。どう考えても無理でしょ。危機を感じて市役所前で降りるも、このときにはもう、あ、今日学校行けないなと気づいていました。じごくのはじまりでした。

 

きもちわるいっていうか貧血っていうかとにかく立っていられないのでわたしはとりあえずしゃがみこみたかったのだけど、道端でしゃがみこんでいるときっと体調の悪い人認定されてしまうので、ひとさまに見つかって恥ずかしいめんどいことになるよりは、とにかく、とにかくとにかく人から隠れた場所に行きたいと思いトイレを目指すことに。まあ気絶してもそのうち目を覚ますだろう、死にはせんだろう、といつも思う。

幸運にも市役所前駅で降りたので市役所前駅が目の前にある。市役所前駅のお手洗いをお借りすることにいたしました。このあたりで、わたしを歩かせるものは気力しかない。ふらふらしながら気力だけで歩いてる。死に場所を探す猫の気持ちが本気で分かるんだよな。

 

朦朧としたまま個室に駆け込んで、洋式! かみさま~と思った。神はいる。わたしがほしょうします。あんまり詳細に想像するときたないのでご遠慮願いたいのだけど、結論から先に言うと便器につっぷすかんじでそこから二時間あまり過ごしました。縋るものが便器しかなかった。

個室たくさんあったから混んでなかったけど、罪悪感は絶好調に刺激されていた。だれか一刻を争うひとが駆け込んできたときに万一満室になっていたらどうしようってずっと考えていた。

あんまり長く立て籠もっていると駅員さんとか来るのじゃないかと不安だったので、長居するつもりはぜんぜんなくて、ちょっとこれが収まったらすぐにでも出て行きます! て気持だったのだけど、なんていうか立てない。わたしも早くネカフェにでも行きたいところなんだけどな。

行ける! と思った隙に立ってトイレを出し、十数メートル歩いて、やっぱ無理すみません、でしゃがみ込んで、立てる! の隙に歩いてトイレに戻って、を何度も繰り返していた。ほんとうに不審だったことと思う。通報されなくてよかった。

なんかなにがどうなってるんだか分からないけど立てないんだよな。でもどうすればいいのか分からないの、脱水的な? と考え水とか飲んでみるけどよく分からん。すぐ吐くからね。もうとにかく吐くものはなにもないのな。寝る前にちゃんと吐けるぶんは吐いてるし、起きてからも念のため吐いてる。でも立てなーい! なんでー! これなんでー!

あとで見てみたらsafariの検索履歴に「二日酔い 気絶」とか「二日酔い 死亡」とか残ってたからたぶんけっこう切羽つまってたんだとおもうな、自分。でも二日酔いじゃ死ねんのだな。

ひとり嘔吐オーケストラができるレベル(天然ものではクリア~イエロー~グリーンまで可)の二日酔いゲロ常習者のわたしには吐いたら治るか吐いても無駄かよく分かるのだけど、吐いても無駄なパターンのときってほんとどうしたらいいのかな。吐いたら治るよってときはひたすら水とか牛乳とか飲んでマーライオンのように出すということを繰り返しているけど。

 

とちゅう、外に出た際におじいさんに話しかけられたり、暑い! と寒い! の繰り返しで服を脱いだり着たりを繰り返しながら時を過ごした。終盤意識飛んでた。不意に立てる予感がしたので体を引き摺るようにしてネカフェまで行き、午後四時前までネカフェで寝てたらだいぶましになりました。そのあとバイト中二回くらい吐いたけど。

わたし、いま、死の瀬戸際から生き返ったような気持で少しつよくなれたようなきがしています。痩せたんじゃないかと思ったけどべつに痩せてなかった。

 

さいきん意識不明がちだよね。このあいだのライブ中もなんか倒れてた。ダブルアンコのあたりでウワーなんかきもちわるいと思ってうしろに下がったのだけど間に合わなかったね。気づいたら床に寝てた。あれっ平衡感覚おかしい寝てる気がする、と思って立ちあがろうとしたら立ちあがれた。ということはやっぱり寝てたみたい。そのあいだに「大丈夫ですか!?」みたいな周りの人の声が聞こえて、あー倒れてたなと気付いたのだけどなぜかそこで照れてしまって「大丈夫ですすみません^^えへへ」みたいな感じで流そうとしたのね。流れなかった。「大丈夫じゃないですよ、外出て休んだほうがいいですよ」的なことを女の人が言ってくださりエヘヘーすみませんじゃあちょっと^^みたいな感じで外出ました。アホかって感じやなわたし。アホなんか。アホなんだけどさ。

ちゃんとお礼言えなかったけどいろいろありがとうございましたとお伝えしたいきもちでいっぱいです。ほんとなんかすみませんえへへ。

 

この突然の意識朦朧ブーム、たぶん脱皮して新しい生物に生まれ変わるとちゅうなのだとおもいます。なにになるのかなー。美女かオッサンかゆるキャラだといいなー。

 

 

f:id:mayonakanonami:20140927044211j:plain
あの日のカメラロールの最後に残っていた謎の写真。