おやすみなさい

旧nikki desu

どん兵衛

おとついは学部の合評へ参加した。きんちょうしてでも作品をほめられたのでうれしかった。わたしは作品をほめられるのがいちばんうれしい。

うれしくなると肯定してしまう癖があってはずかしくおもった。自分の作品にかんしては自分が自分の意見を堂々と貫かなければとおもった。どうでもいいことではないとおもった。おもってばかりだった。

うれしくなったついでに、ほぼ初対面のひとたちのなか打ち上げまで参加してしまった。

参加したついでに先生方だけの二次会まで行ってしまい、そのうえ三次会にまで行ってしまった。

最終的に初対面の先生と口論して帰ってきた。

わたしの言っているわたしの持論はわたしにとって間違いがないはずなのだけれどプロの先生に言われるとしろうとのわたしはそりゃあ何も言えない。言えないはずなのに言い出してしまったものだから口論になった。よけいなこと言わんとはいは~いって言っておけばよかったと反省。

どうしても朝家に帰らなければならない予定があったので誰かの家に泊っちゃうとぜったいに起きれない! と感じて這うようにしてネカフェに行った。しぬるように眠った。始発の時間に起きて家に帰った。また寝た。かんぜんなる二日酔いだった。挟んでいないけれどもちろん何度か吐いた。わたしは吐くことに対する抵抗感がゼロどころかマイナスで、ちょっときもちわるいならとりあえず吐いとけってタイプなので速やかにトイレに行きすみやかに吐く。無音で素早く吐けいつも消臭スプレーとトイレそのあとにを持参しているのでセミプロだとおもう。すみません。

 

今日はてんらんかいのミーティングのため学校へきてだらだらミーティングをして研究費清算のための領収書整理をして正本と副本のあれこれをしておなかがすいてチョコレートを食べて手帳をバイト先にわすれて先の予定がまったくわからなくてなにもできないからはやく帰りたい。研究室がさむいからはやく帰りたい。でも帰るのめんどくさい。

 

余談だけれどちかごろポムプリ(※ポムポムプリン)飼いたさがすごい。ゆたんぽ代わりにおなかに入れたい。とおもったけどポムプリゴールデンレトリバーだからかなりでかいなと気付いた。つらい。

 


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まるみえ感。




畏怖と完璧

わたしは幽霊やオバケを信じているわけではないけれど、こわい話を聞いてからおふろに入っているときや、夜中目覚めてトイレに行くときなんか、なんだか不意にこわくなるときがある。

そのときはもう、こわいしどうしようもないし、こわがっているほうが寄ってくると分かっているのにでもこわいしこわいのはしかたがないしどうしようもないし、でもこんなこと考えていると絶対寄ってくる、でもこわい、となって、結局だいたいは下品なことやエッチなことを考えてときをやり過ごす。なぜかオバケってそういうの嫌いなんじゃないかなって思っている。そう考えるとオバケって清潔だ。品もあるかもしれない。

あとになって考えてみると、オバケなんかを怖がっているときはへいわなのだ。空想と戦っているのだから。

 

人に言えないことをしたときや、後ろめたいことをしたとき、人の目を意識しながら、しかしオバケならぜんぜんどんと来い、と思う。オバケは人の目に入らないし、告げ口だってしない。

「結局一番怖いのは人間ですね」みたいなやっすい言葉があるけれども、それってけっこうまじだと思ったりもする。人の目はこわいな。実害あるものな。

そういえば昔は、オバケとだったら分かり合えるかも、なんて思っていたこともある。オバケ、出てきたら話しかけよう。と。オバケの孤独や怨念に共感していたのね。あのころ死んだら確実に化けて出ていたな。

でも今はおおむねへいわだから、オバケがこわい。なぜだか分からないけれどこわい、というか、なぜだか分からないからこわい。

結局モンスターというものは畏怖の心が住処なのだと感じる。

 

 

歳をとるにつれて、いろいろなものの裏が見えてくる。

知人の建てた家に足を踏み入れ、家ってそうか、人が手で作ったのか、木を削って何らかの素材で止めて屋根をのっけたのか、と改めて思う。

そうすると、人が手で作ったものなんかそう信用できるものではないのでは、という思いが頭をもたげる。これまであった家というもののたしかさが揺らぐ。

今住んでいる家は父が母と結婚して建てたもので、私は生まれたときからこの家で住んでいる。デザインなんかもずいぶんと凝って作ったのだと子供のころ父に何度も言われた気がする。

外観もなかなかかわいらしいのだが、個人的にいちばんお気に入りなのはお風呂だ。なんというか、緑だ。全体的に黄緑だ。壁も床も色味のちがう緑色のタイル張りになっていて、浴槽はエメラルドのような透明感のある黄緑色の石かなにかでできている。石の中にはラメが散っている。小物も黄緑で揃えてある。

子供の頃はこれが一般的なお風呂のデザインなのだと思っていたが、小学生のころにはもう、そうでもない、と気づいた。

そのうち、たぶんラブホテルのお風呂ってこんなかんじ、と思うようになった。実際にラブホテルに行くようになって、いや、以外とラブホのお風呂ってふつうなこと多いな、と気づいた。いまだに、うちのもの以上に黄緑でうちのもの以上にメルヘンチック?  なお風呂は見たことがない。

母はキッチンが使いづらいと不満をもらしている。わたしは階段の角度が急だとおもう。

具体的に築何年なのかは知らないが、わたしが24歳なので、この家も少なくとも築24年なのだ。

築24年にもなると、少しずつガタが出てくる。外壁の塗料の色がが薄くなったり、壁がぽこんと膨らんだところがあったり。

それに加えて知人の建てた家、なんて見てしまうと、悲しいかな、わたしをありとあらゆる外敵から守ってくれるはずの家というものが、頑強なもの、けっして崩れないもの、ではなくなってしまった。

そんなふうにして、いろいろなものの作られかたやしくみ、壊れるようすを見ていると、完璧なものなんてほんとにないんだなあと感じる。でもわたしはそれを、それこそを知りたかったのだった。

どんな素材からどんなふうに成っていてどんなふうに壊れるのか。壊れるのか。それがまるっと分かってようやく安心できる。なにに関してもそうだ。人間にしても言葉にしても。わたしは世界に(社会に?)適応してきているのだと思う。

こどものころは、ありとあらゆるものが完璧だった。一分の隙もないまんまるで、付け入る隙がなかった。なにもかも恐れ多かった。

綻びが見えて、そこから侵入して内部を見て、わたしは初めて世界を笑え、世界と対等になれたのだと感じる。



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ところでこの本がおもしろい。


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以上です。


暮らs

口頭試問が終わった。

途中でじぶんの喋りの下手さに絶望しかけたけれど絶望したらほんとうに終わってしまうのでできるだけバカに鈍感になって乗り越えた。ぜんぜん的確な受け答えができなかった。いつもだけれど。

面接の類がほんとうに苦手だ。中学生のとき、英検を受けていたときも、準二級の試験で面接を終えて、もう二度と英検なんか受けない、と思った。それから実際に英検を受けていないので、就職活動のときに資格欄に「英検準二級」と書くべきかいくらか迷った。なにせ随分昔の話だし、実際に英語なんかぜんぜんできないし。結局資格欄には「普通自動車第一種運転免許」としか書かなかった。本当は運転もできないけど。

口頭試問が終わった暁には解放感でいっぱいになるものだと思っていたが、案外、というかまったくそんなことはなかった。やることはまだまだあるからなのだと思う。

 

明日は物件の内見に行くので内見のとき気にすることリストを作成している。このあいだ下書きを彼氏に見せたら「うざ」と言われた。確かにこれ全部問われたら超うざい、という内容と分量になっている。チェック項目が50くらいある。

「迷惑かけんなよ」と言われて、もんだいない、と応えた。希望の物件が10以上あり、且つ「やっぱり自分の目で見ないと分からないことも多いと思うのでできるだけ全部見たいです」とか言っているので既に迷惑はかけていることと思う。

 

授業で、1960年の「団地への招待」というビデオを見た。いかにも60年代然としたナレーションが印象的だった。

そういえば子どものころ、団地は憧れだった。わたしの住んでいた町はいわゆるニュータウンで、半分くらいが戸建、半分くらいが団地やマンション住まいだった。

戸建の家の子はなんとなくおとなしい子が多かったかもしれない。団地の子は明るくて活発でいつもうらやましかった。

 すぐ隣の部屋に友達がいるという環境がそういった性格を作っているのでは、と当時のわたしは考えた。わたしもそうなりたいと思った。わたしも団地に住みたかった。たまに団地の家に遊びに行くと、その暮らしの乱雑さにときめいた。

家があるのだからどうしようもないし、言ってはいけないことだと分かっていたけれど、それでも何度か母に、団地っていいな~と言ったことがある。母は困った顔をしていた。

戸建という地面に根を張っている感覚が重かったのだ、とあるとき気付いた。いつかマンションに住もう、と決めた。

マンションやアパートのあのペラさ、仮住まいの軽さがうらやましかった。そういうところに住めば、わたしも少しは身軽になれるかもしれないと思った。

それなのに今、実際に物件探しをしていて、少しでも「りっぱな」ものを、少しでも「家らしい」ものを、と考えてしまう。囚われているのか。それとも本当はやはりこういうものを求めていて、団地への憧れは、自分とは別の世界の話だと思って面白がっていただけなのか。

自分の不確かさがはがゆい。

 

必死になるシチュエーションがあまりない。命の危険を感じることもあまりないし、衣食住も問題ないし、いざとなったら金を稼げる方法も知っている。

大学生、必死、といったら、レポートや提出物で必死になっている学生がいるが、なんで早めにやらんのだ、とわたしは心底不可解に思う。当日に提出するとかありえないこわい。

わたしはなんでも「前以て」のタイプだ。前以てスケジュールを立て前以て予測したい。予想外のことは大嫌い。だから「今から飲みに行こうよ」みたいなのって、ほんと、おいおいまじか、という感じである。それでも外にいると対応できるが、家の中にいると、もう絶対無理だ。一週間前、せめて一日前に言って! と思ってしまう。やはり重い。(主に腰が)

家がもう、終の棲家感がすごいのだ。毎日家で死んでいる。いったん家に入るとコンビニにすら出られない。こういうところが嫌なのだ、わたしはもっと軽いフーワフーワした生活を送りたいのに。

思えば徹夜もずいぶん長いことしていない。中学生のころは、徹夜して絵を描いて、明け方空の色が変わってくるのを見ているのが好きだった。今はどちらかというと寝たいと思う。だいたいのことよりは寝ることのほうが好きだから。娯楽としての睡眠。

寝ると、昨日の自分は死んで、新しい自分になってしまう。けれど寝ずにはいられない。

わたしはこれからも淡々と生活をつづけ淡々と制作をつづけてゆくのだ、という気がしている。

 

 

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みんなにも、シンデレラオコジョを知ってほしい

 


シンデレラオコジョという鳥を知っていますか。

そう、鳥なのです。

丸くてフワフワしていて、黒いくちばしを持っています。たぶんイヌカレー空間の中にいるのがいちばん馴染むと思うのですけど、フワフワした丸い物体に、テカテカした黒い、孤を描いたようなくちばしが付いています。

見た目はあまり鳥に見えないのだけれど、ふい~っと空を飛んでいます。羽ばたいたりはしません。浮いているように飛んでいます。かなりの低空飛行です。

わたしもまた、その低空飛行中にシンデレラオコジョに捕まったのでした。

軌道線上に獲物(わたし)を捕らえると、シンデレラオコジョは途端にスピードアップし、わたしの脇腹を的確に捉えました。わたしは強烈な痛みを脇腹に感じ、見ると、シンデレラオコジョのくちばしが、見事に脇腹に刺さっていました。深く深く刺さっていました。

シンデレラオコジョの黒いくちばしは鋼のように頑強で、それは、一度刺さると二度と抜けないと言われています。たしかにこれは抜けない。抉られながら、わたしは思いました。

飛んでいると気付かないのですが、くちばしをわたしの脇腹に埋め込み、シンデレラオコジョ自身も動くことのできない現在、そのくちばしのしたに醜く裂けた口があることが分かりました。

そう、くちばしは上半分しかなく、下のくちばしはなく、代わりにニタァといやらしく大きく裂けた口がのぞいていました。ギザギザの鋭い歯が、赤黒い歯茎に刺さるようにして生えています。

痛い。痛い痛い。

どうにもすることができず、悶えていると、大学に入って一番最初に友達になった友人、「この子と一緒にいたら楽しい四年間が送れそう」と思った友人、いつもホワンワとしていて高音でやわらかくしゃべり、性格の捻くれまくったわたしでさえ「まちがいない、このこは良い子や……」と思っている石川県出身の友人がナイフを手にやってきました。

友人は、わたしの脇腹に突き刺さっているシンデレラオコジョの口の端にナイフを差し込み、ずば、と見事にシンデレラオコジョをまっぷたつにしました。

赤黒い肉や白い脂肪が見えて、生々しかった。白いフワフワのなかにこんなものが、とわたしは思いました。そう思っているうちに、くちばしはスッと抜けて、脇腹の痛みは静かに消えてゆきました。

 

 

 

こんな、夢を見ました。

シンデレラオコジョという名前、絶対忘れると思って、起きてすぐにメモ帳に書いておきました。案の定忘れていた。

シンデレラオコジョのシンデレラは「シンデレラサイズ」の「シンデレラ」で、つまり、たぶん、ちいさい、ってことなのだと思います。たしかにちいさかった。手のひらサイズだった。一見かわいいので、脇腹を刺されていると気付いたときはとてもショックでした。

はて、オコジョってどんなだっけ、と思って検索してみて、そのかわいさに恐れおののきました。オコジョ、超かわいい。つぶらな瞳。白い毛。

シンデレラオコジョには目はなかったけれど、確かに白い毛(羽?)をしていました。毛(羽?)がオコジョと同じもので、そこからシンデレラオコジョと名付けられたのかもしれません。

 

ちなみに、シンデレラオコジョは自らの力でくちばしを抜くことができないので、一度くちばしが突き刺さったところからは動くことができず、ほとんどの場合そのまま餓死してしまうのだそうです。

 みんなにも、もっとシンデレラオコジョのことを知ってほしいです。わたしもよく知らないのだけど。

妹にこの話をしたら「起きてから考えたの?」「オコジョって言いたかったの?」と言われて心底腹が立ったので、みんなにも、シンデレラオコジョという鳥がいるということを知ってほしくて、書きました。

シンデレラオコジョはわたしの妄想ではありません。夢の中にすむ生き物です。



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これはノーマルのオコジョです。


イチゴのヘタについて

 


製本に関しての悩みが晴れてからというもの、家さがしのことばかり考えている。それまでも、一日に何時間もSUUMOやHOME'Sばかり見ていたのだが、この土日は起きているあいだじゅうほとんどをそうして過ごしたといっても過言ではない。いまやわたしのiPhoneに入っている部屋探しアプリは7つ、アプリのないサイトでもかたっぱしから検索をかけている。

薄給なのでしぜんと希望家賃も下がるのだが、希望家賃よりちょい出さないとやはり理想的なところには住めない。職場から乗り換えなし、フローリング、エアコン付き、バス・トイレ別、駅から徒歩10分以内、二階以上、20平米以上、都市ガス、1Rではなく1Kが必須条件。独立洗面台、分譲賃貸、7畳以上、オートロック、は希望条件。

こんな希望をだしている反面、いっぺんくらいぼろ家屋に住んでみたいなという気持ちもある。木造4畳半トイレ共有風呂なしみたいな。

住んでみたいな、というより、そういうところに住まなきゃいけないような境遇に立ってみたいな、ということだろうか。道楽でぼろ家屋に住んでいたって意味ないのだ。必死でないと。しかたなしでしかたなしの暮らしを送り、しかたなしの人生を送る。

ナメとるかな。現状わたしはけっこう生きることが嫌いじゃないのだと思う。なんかおもろい、と思うことがたくさんあるし。

にっちもさっちもいかないその日暮らし、のなかでしか得られないものってぜったいあって、わたしはそっちも欲しい、と思っている。よくばりだ。よくばりだわ傲慢だわたいへんだ。

「なんか、大きい建物好きだし」という理由で就職先を決め、「別に、一生ここで働こうと思ってないしいやになったら辞める」と思っていて、しかし「このわたしが、そう簡単に辞めるほど根性なしなわけあるか」とも思っていて、ほんと、なんつうかヤなかんじである。

しかしそれがわたしの生きるよすがだとも思っている。

そんなわたしも、四月からは諸々切羽つまって諸々かつかつの暮らしを送るかもしれないと思うといろいろな意味で心臓がドキドキする。

就職先も、新卒じゃなきゃこの仕事しないだろ、と思って選んだ節がある。二度とやりたくねえ、と思えて辞められたら御の字、意外な楽しさを見いだし他のことなんてどうでもよくなれれば御御御の字。

もしかすると、わたしは生きるのに向いているのかもしれない、とふと思う。よくばりだから。


妹は、なにもしたいことがない、と言って就職活動を嫌がっている。面接は緊張するしめんどうなこともあるけれど説明会なんかすごいおもしろいよ、いろいろ行ってみなよ、と言っても、いやだー興味ないーの一点張りである。そう言いながら新しいスーツを買っていた。

わたしはなんでもやってみたいので、なんにもしたいことがないならなんにもしなくていいじゃん、めっちゃうらやましいな、とチラと思った。やりたくなきゃやらなくていいし別の方法探せばいいのに。

わたしはほんとうはとてつもなくめんどくさがりで、なんにも、なんにもしたくないのだけれど、でも現段階ではなんにも(ごはん食べたり歩いたり笑ったり)しないで生きてゆけるわけではないし、わたしはとてつもなくめんどくさがりであると同時にとてつもなくもったいないオバケというか、せっかくなら精神が強すぎるわけで、どうせなにか、をするのなら、せっかくならアレやりたいね、てなことがたくさんあり、それはつまり全てが平等に低価値ということでもあるのだが、ともかく現状わたしはアレコレやりたいことがあってなおその全部が諦めきれないので、ほんきで、あああもう自分が30人いればいいのに! と思っている。30人いたら1人はなんにもやりたくないひとに充てたいし、1人はなんにもしないひとに充てたい。




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イチゴのヘタがかわいくて好きです。


 

 

マックはかっこいいよ

 

ちかごろのわたしの話題といえば、専ら家さがしと製本のことで、しかし製本は先週末に半泣きで入稿することができたので一段落と言える。

自慢ではないがわたしはフォトショやイラレを触ったことがない。インデザインすらない。なんならマックすら触ったことがない。芸大にいるとだいたいのひとがマックを使っているが、みんな、あんなヌルヌルしたものを見事に使いこなしていてすごいなと思う。わたしは根っからのウィンドウズ派である。生まれたときからウィンドウズ。ウィンドウズ以外の選択などありえなかった。いや、あった。あったが、わたしがマックを選ぶということはなかった。「マック触ってるワタシカッコイイと思ってると思われたくない、と思ってると思われたくない」という捩れた考えの結果、「もう一生ダサいウィンドウズでいい」というシンプルかつもっともダサい結論に至った。かわいそう。もうみんなかわいそう。わたしも捩れの対象にされたマックもダサいと思われながら酷使されているウィンドウズもかわいそう。結果一番ダサいわたし。かわいそう沼。

ウィンドウズでもフォトショやイラレが使えると知ったのは最近で、原稿にはインデザイン使ったほうがいいよとしきりに言われるが意固地になっているのか楽なのか、向上心もなくWordに留まっている始末である。

それもこれも、それで困ることがさほどなかったからだ。それが、製本作業というおおごとを目の前にして、ついにマックと向き合うときが来たのだった。

わたしは3秒で諦めた。マックの電源がどこにあるか、それすら分からなかった。大学院での数少ない友人にLINEした。幸い彼はデザイン系である。マックなんかお茶の子さいさいだろう。彼はすぐに駆けつけてくれた。やさしい。天使かと思った。

余談だが彼はわたしに誕生日にヴィヴィアン・ウエストウッドの自伝本をプレゼントしてくれて、そのチョイスのすばらしさとやさしさに、そのときもまた、こいつは天使か? とわたしを困惑させた。彼にはわたしにプレゼントをするいわれなどみじんもないのだ。それなのにくれた。なんだか素敵なものを。英語読めないけど。

こう語っていると、なんだか彼がすばらしい人間のように思えてきた。すごい。自己暗示だ。

実際のところ、わたしが言うのもなんだが、彼はそうすばらしい人間ではない。でもそんなところがカワイイ。

また、服装やインテリアなどのセンスが抜群にわたし好みなので、たまに、彼氏がこのセンスを持っていれば、と思う。ちなみに彼氏は抜群にセンスが悪い。なんというかチンピラのような柄シャツが好きなようだ。去年髪を青に染めたときは、マジか、と思った。戸惑いが大きすぎて写真も撮れなかった。色が抜けて白金の髪になると、なんとなく馴染んできたのでよしとした。ちなみに今は安心の黒髪である。よかったよかった。しかしたまに白金の痛んだ髪が懐かしい。

話を戻して、彼はなんと、製本? 自分でやっちゃえば? そのほうがこだわれるよ? とのたまった。私は目が点になった。HA? 自分で? どういう意味?

いろいろと詳しく教えてくれたけれど、手先の動きと自分の丁寧さにまったく自信がないという一言で彼の懇切丁寧な説明すべてを無駄にしてしまった。

結局、印刷会社に製本に出すことにした。WordファイルからPDFに直すことは辛うじて一人でできたが、フォトショで表紙を作ったりする作業は丸投げしてしまった。なんというか、まったくもってできる気がしなかった。そのまま入稿まで手伝ってもらって、感謝と申し訳なさで頭があがらず、お礼にホルモンをごちそうした。別にホルモンが食べたかったわけではなくたまたま店を見つけたからなのだったが、わたしも彼もぐうぜんホルモンが好きだったのでよかった。生とコークハイとコークハイを飲んだらなんだか見事に酔った。三杯しか飲んでいないのになぜか酔った。こわかった。終バスをなくしてタクシーで駅まで急いだ。店に傘を忘れてショックだった。アホな一日だった。

 

入稿が終わって、それに関しての心配事は多々あるが、もはや考えてもしかたがない。考えないことにする。

気がかりだったプレゼンもさきほど終わり、ヘルタースケルターきゃりーぱみゅぱみゅについて書いたレポートも提出した。しなきゃいけない電話もした。

心配ごとがひとつずつ減ってゆくのはうれしい。心が晴れる。

今日は彼氏がきゅうにお休みになったので、ごはんを食べにいくことにする。

 

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特にお伝えしたい写真がなかったのでホルモンの写真でお茶をにごします。

お昼ごはんにワッフル♡  を持ってきたのを忘れて豚骨魚介風味みたいなカップ麺食べてしまって落ち込んでいる。